【自作詩】消えた星を確かめて

消えてなくなってしまった
星を見つめるため
夜眠る
消えた星と
わたしがいるといういまここと
背後に、見えずに聳える過去と
一直線で結ばれて
わたしは
キリンの夢を見る

夜空はいつも
プロセスチーズ
歯型にカットされてスライスが
海に落ち
イルカが白い腹
仰向けにして
陰鬱な太陽をあたため
巨大な笹舟
天へと消える

星とともに眠りたい
夜空にやさしくラッピングされて
消えてしまった星の玄関先に
うずくまりたい
消えた星が消えた と
確かめるため