【詩】入口を知らない

みんな、
愛する
出口は知っているのに、
入り口を
知らない。

その奔流は
暗闇を走る。
白い光として、

私、
鉛の体を
秋風が突き抜け
人形(ひとがた)をした
呪いの空洞が
走る