最近では「冬うつ」「秋うつ」といった季節性うつの言葉を巷で耳にするようになりました。
とくに秋から冬にかけての憂うつな症状は日照時間が減少することが原因といわれています。
体内のメラトニン生成が低下し、自律神経やホルモン分泌が乱れることで「寝起きが悪い」「眠りが悪い」「食べすぎてしまう」といった問題が現れます。
秋が深まること、毎年心配になるのが季節性うつです。
例年より2ヶ月早い冬うつの症状
今年の夏は酷い猛暑だったせいでしょうか、もともと冬うつの傾向はある私ですが9月の半ばからうつっぽい感じが出てきました。
年によって症状の増減はありますが、例年11月ぐらいから「朝に弱くなって布団で寝ていたい」「仕事をやろうとしても気持ちを持って行けない」「疲労感や倦怠感が強まる」など、日常生活に少なからず影響が出始めます。
大切な仕事の日程がすっかり頭から抜けてしまっていたり、だるさや食欲不振の一方、酒量が増えたりと、なかなか自分ではコントロールしづらい状態でした。
9月に入りテレビで「今年は気温差のせいで、疲労感やめまいといった秋バテの患者が増えている」とあるクリニックの医師がコメントしていましたが、たしかに台風や低気圧による気温や気圧の変化が半端なかったので、体がついていくのがやっとという感じでした。
10月に入ると朝起きても布団から出づらくなってしまい、胃腸の調子も戻らず夕飯まで何も食べないといった期間が続き、これはいけないと思っていました。
そんなとき、たまたまYouTubeで見かけたのがこちらの動画です。
廣瀬久益ドクターが教える『行動療法』のヒント
今回初めて精神科医の廣瀬久益ドクターを知りました。
新宿OP廣瀬クリニックを開業されている先生だそうで、この動画はクリニック内で行われたグループ療法の一部です。
柔らかな先生の語り口とともに約15分の短い動画ですが、非常にうつ症状からの脱し方の一例がまとまっています。
24時間のうち朝の4時間をゴールデンタイムにして外に出る
1.朝7時から7時半頃に起きたら二度寝せず、服を着替えて「出勤」する
2.最初は近場、片道15分ぐらいのウォーキングで行けるスタバやファミレスに行く
3.慣れてきたら片道1時間ぐらいのウォーキングで行ける店にしてみる
4.スタバでは雑誌を見て頭を使ったり、資格の勉強をしたりして過ごす
廣瀬先生によると、たった4時間でも頭で考えずにとにかく数週間やっていけば、もともとエネルギーは残っているのけれどそれを外に出せない人は改善すると話しています。
たしかにうつ状態というのはエネルギーがまったく涸渇してしまっている場合と、エネルギーは多少残っているけれど思うようにそれを使えない場合の2種類があるので、とにかく最初の4時間だけと決めて外に出てしまえば後は夜まである程度ハリを持って過ごせると思います。
スタバでブログ記事が書けました
この動画を見てから、実際に朝起きてボーッとしながら服を着替えて朝のウオーキングに出てみました。
最初の30分ぐらいは歩いていてもボーッとしていたのですが、土手の公園の緑の中を歩いていくと自然にちょっとずつ頭と体が目覚めてきて、もうちょっと歩けるかもと思いながら自宅から2kmが過ぎていました。
朝からあまり歩きすぎるのも疲れると思って、街のスタバに入りましたが程よいウォーキングになったと思います。
なかなか個人ブログの記事を書く気が起きないまま過ぎていましたが、おかげでこの記事もその朝ウォーキングの後にスタバで書いている、というわけです。
なんとなく元気が出ない人ならぴったりかも
「朝の散歩は健康に良い」というのは誰もが知っています。
ただ、こういった動画のように実行するためのヒントやポイントを簡単に教えてもらえると、気持ちの上でもトライしやすくなるのが不思議です。
これから冬に向かって冬うつの症状が深刻になる人も増えていくかもしれません。
すべての人に当てはまるわけではありませんが、ちょっとした生活リズムを立て直すヒントとして参考になるといいですね。
reference:冬季うつ病 – 医療法人和楽会
pics reference:pixabay