【詩】虹色の滝

想いは
三色、
五色、
七色、
そして
九つの滝糸に導かれて。

父と
母と
子と。そして
その子の血を受け継ぐもの。を
守らんとして、消えるように生きている魂が
ここにある

虹色は
虹ではなく
それぞれの色が集まって生まれた
虹という色だから

愛し合うことは
ベッドの中にあるのに
雲の上の彼方で輝くよう。
薄い空気が神々しくて
はかないことだけが
確かな夢

血を紡ぎ
光で支える
決して結ばれない相手と
消えて離れていくからこそ
天使が生まれる

あの山に天使の雲がたなびき
虹色の滝が光る