【自作詩】おだやかな、誇れる郷土


ニャンミーの庭仕事reference:ニャンミーの庭仕事

あの街、この街、

いつだって表土が燃えさかっている。

それにくらべて、この自慢の郷土は、見事に穏やかで静かである。

内海の夕陽のように、温泉のようにほんわかと。

ただ、事あると、

間欠泉のように、

地底からふつふつと、どろどろした業火が表土をじんわり焦がしていく。

そして、何もなかったかのように、また見事に穏やかで静かな日常へと戻る。

こんな悠久の時間を刻んで幾星霜

この土地には、すべてを包み込んでしまう

確かな 熟(つ)え過ぎた 土地の堆積物にのし掛かった 時間が流れる