【詩】ありふれた血

見えない《何か》を守るために
見えないかたちとおもいによって

険しい岩山に登ろうとも
スタートがゴールで
始点が終点で
登山口が下山口だから

ありふれた《奇跡》という平凡を
この胸の内で生み出せるように

遠き世界
聖なる血の流れは
すぐそば
田園の小川とともに